冬本番、どうしてもおのずとダークトーンを選ぶことが多くなりますよね。ダークトーンに安心感はありますが、冬にこそ「白ボトムス」を取り入れることで軽やかさを授けてみませんか？ そのクリーンな明るさが上品さを叶えてくれたり、軽快さがスタイリッシュな印象まで両立。ジャネット・フリス・マドセン、デボラ・レイナー・セバーグ、スヴァンチェ・ソマーが実践した、冬の白ボトムス活用法をお届けします。
まろやかで優しげな表情のオフホワイトやクリームホワイトも良いですが、ご紹介するファッショニスタたちはクリアホワイトをセレクトし凛としたオーラを放っていました。
パンツ、スカートそれぞれのスタイルをピックアップしたので、是非日々の参考にしてみてはいかがでしょうか。
■１：ジャネット・フリス・マドセンは…黒トップスで重心を上に置き白を引き立てる
パリ ファッションウィークを訪れていた、アパレルブランド『ROTATE Birger Christensen』のクリエイティブディレクター、創設者のジャネット・フリス・マドセン。定番の白×黒があか抜けて見える理由とは？
白トップスと黒ボトムスという組み合わせは定番ですが、それを逆にするとたちまち新鮮にきまります。さらに黒を使って重心を上に置いたことで、白ボトムスの軽快さをいっそう引き立てました。
バッグは白黒の上下にマッチする、同配色のミニクラッチバッグをセレクト。ドットをアクセントにしながらも、控えめドットなら愛らしくなりすぎず、大人にとっても好都合。そこに赤のブーツを合わせれば、モードな雰囲気がぐっと引き上がって目を引く着こなしが完成します。
■２：デボラ・レイナー・セバーグは…まろやかな配色ならフェミニンなムードが深まって
デジタルクリエイター、ファッションコンサルタントのデボラ・レイナー・セバーグをミラノ ファッションウィーク中のストリートでキャッチ。ベージュと白という柔らかな色合わせにすることで、優雅なフェミニンスタイルに仕上げました。
使い勝手の良いベージュのコートは、真っ白なパイピングがモード感を醸すので無難に陥ることがありません。そこに白で統一したタートルニット、スカートを合わせしなやかな配色を意識。オフホワイトとクリアホワイトで色のメリハリをつけているのが参考になります。
小物はベージュと白の配色に寄り添いながら、程よい引き締めを叶えるブラウンをセレクト。筒幅にゆとりのあるパイソン柄ブーツでスパイスをひとさじ加え、スタイリッシュさをミックスしました。
■３：スヴァンチェ・ソマーは…柄オン柄の上級着こなしは白ボトムスで力を抜いて
デジタルクリエイターのスヴァンチェ・ソマーをドイツのベルリンでスナップ。真っ白なキャンバスのようなボトムスを頼りにすることで、柄×柄の上級コーデにチャレンジ。
ぱきっとしてクリアな白を選ぶことでキレよく、軽やかにまとめたトップスとパンツの組み合わせは、ボーダーを取り入れることで単調さを回避。そこにチェック柄アウターを投入してもくどくならないのは、抜けのある白を基調としつつ品のあるブラウンを選んでいるからこそ。
足元でもボーダーと同じ黒を繰り返せば、色のバランスが小気味良い装いに着地します。
